質流れ品以外にも買取が積極的に行われている
品物を預かり、それに見合う金額を融資し、利息と元本の支払いを受け預かった品物を返す。又は、期限までに返済されなければ質流れとなり、それを現金にするというのが、質屋そもそものシステムです。
ここまでの業務であれば質屋商としての免許で対応できます。
しかし、1980年代頃より、質屋が小売部門を独自に展開し、ディスカウント販売のショップを運営することが多くなってきました。
現在では、ブランド質屋などの言葉があるとおり、はじめから小売目的でブランドバック、ブランド革製品、ブランド時計、宝石などの買取が積極的に行われています。
そこに質屋ならではの鑑定力が生かされているわけですが、こうなると質屋商ではなく、古物商としての免許が必要になります。
つまり、現代の質屋は小売部門で販売することが非常に大きな割合を占めており、質屋商と古物商、両方の認可を受けて営業しているケースがほとんどとなっています。
実際、質屋を利用する方は、質草を預けて融資を受けるというよりも、不要なブランド物のアイテムを現金化してしまうという利用法が、非常に一般化しているのではないでしょうか。
同時に、プレミアがつき価格が高騰しているブランドのバッグを海外の直営ショップなどで買い付け、買値以上の金額で質屋に買い取ってもらっているようなケースもあるようです。